40代ロスジェネの明るいブログ

2020年1月11日からリスタート

2020-04-05から1日間の記事一覧

感想文20-15:生物の中の悪魔

著者は理論物理学者であるポール・デイヴィス。20年くらい前に『タイムマシンのつくりかた』を読んだことがある。タイムマシンをつくる壮大な思考実験の本だった。 物理学者が生命について考えたというのが本書になる。 生命は何をしているか、それを説いた…

感想文18-20:合成生物学の衝撃

※2018年6月8日のYahoo!ブログを再掲。 ↓↓↓ 「○○の衝撃」というタイトルの本をこれまでにいくつか読んだ。 2016/9/19:生殖医療の衝撃(感想文16-32) 2015/10/6:イスラーム国の衝撃(感想文15-36) 2014/6/10:「家族」難民 生涯未婚率25%社会の衝撃(感想…

感想文18-13:分子レベルで見た触媒の働き

※2018年5月9のYahoo!ブログを再掲。 ↓↓↓ この4月でついに異動(≒お役御免)となり、新しい部署で働き出した。ケミストリー関連について勉強する必要があり、まずは全く理解の及んでいない触媒について学んでみようということで、手にとったのが本書だ。 触媒…

感想文18-08:「大学改革」という病

※2018年4月5日のYahoo!ブログを再掲。 ↓↓↓ 私が通っていた頃(90年代末から2000年代前半)から大学は大きく変貌している。2003年に国立大学法人法が制定されたが、2000年頃からすでに法人化への懸念が大学内で示されていたのは覚えている。当時、大学生だっ…

感想文16-32:生殖医療の衝撃

※2016年9月19日のYahoo!ブログを再掲。 ↓↓↓ 最近は、「◯◯の衝撃」というタイトルの本が増えたように思う。「家族」難民 生涯未婚率25%社会の衝撃(感想文14-27)とかイスラーム国の衝撃(感想文15-36)とか。ちょっと前までは、「◯◯はなぜか」というのが流行…

感想文16-19:巨大ウイルスと第4のドメイン

※2016年6月21日のYahoo!ブログを再掲。 ↓↓↓ ウイルスは生きているを読んで初めて知ったパンドラウイルスのこと。もうちょっと詳しく書かれた本がないかと探して、辿り着いたのが本書。 タイトルにあるように巨大ウイルスを含む最新のウイルス研究を通じて、…

感想文16-16:ウイルスは生きている

※2016年6月15日のYahoo!ブログを再掲。 ↓↓↓ 私が大学院時代に学んだ生物学の授業で、ウイルスは生物ではないと学んだ。 ウイルスに対する私の緩いイメージは、生物の細胞に入り込み、自己が有する核酸を複製する、非常に微小なメカだ。生物に比すると単純に…

感想文15-36:イスラーム国の衝撃

※2015年10月6日のYahoo!ブログを再掲。 ↓↓↓ ※ここでは本書のタイトルにならってイスラム国ではなくイスラーム国という表記で統一しています。 イスラーム国に関するニュースは毎日山のように流れている。殺害とか処刑とか爆殺とか、とにかく凄惨で残酷で暴力…

感想文14-27:「家族」難民 生涯未婚率25%社会の衝撃

※2014年6月10日のYahoo!ブログを再掲。 ↓↓↓ 夫婦格差社会(感想文13-31)では、生涯未婚率が『2010年時点では男性20.1%、女性10.6%』という記載があった。私は既に結婚していて、あまりピンときていないが、一生涯で結婚しない(できない)人は決して珍し…

感想文14-14:毒ガス開発の父ハーバー 愛国心を裏切られた科学者

※2014年4月11日のYahoo!ブログを再掲。 ↓↓↓ 炭素文明論(感想文14-11)によると、ハーバーは毒ガス開発に携わっていたとのこと。偉大な科学者がなぜ毒ガス開発に手を染めたのか。気になって本書を手にした。 フリッツ・ハーバー(1868-1934)はユダヤ人。同…

感想文14-11:炭素文明論―「元素の王者」が歴史を動かす

※2014年2月22日のYahoo!ブログを再掲。 ↓↓↓ 医薬品クライシス(感想文13-53)と同じ佐藤健太郎さんの著書。佐藤さんは最近のサイエンス・ライターの中でも非常に読みやすく、分かりやすく、そして魅力的な文章を書ける能力のある人だ。本書も炭素を中心とし…

感想文13-53:医薬品クライシス―78兆円市場の激震―

※2013年9月1日のYahoo!ブログを再掲。 ↓↓↓ 新薬誕生―100万分の1に挑む科学者たち(感想文08-66)によれば、薬開発はドラマチックで、そして成功確率が極めて低いとのことだ。医薬品業界はその特殊なビジネスモデル(投資が大きく、当たれば大儲けだが、ほと…

感想文08-66:新薬誕生―100万分の1に挑む科学者たち

※2008年12月8日のYahoo!ブログを再掲。 ↓↓↓ 病気になると、病院に行き、医師に診断され、薬を処方される。そういえば、半年ほど前に帯状疱疹になったときは、いくつも薬をもらった。今では薬局で薬の効用効果が伝えられ、これはこういう効き目があるのかと思…

感想文18-46:フィラデルフィア染色体

※2018年10月30日のYahoo!ブログを再掲。 ↓↓↓ ウィキペディアによると、フィラデルフィア染色体とは、『慢性骨髄性白血病および一部の急性リンパ性白血病に見られる染色体の異常。22番染色体と9番染色体間での転座によって、c-ablとbcrという遺伝子が融合し、…