40代ロスジェネの明るいブログ

2020年1月11日からリスタート

感想文12-57:ルーズヴェルト・ゲーム

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※2012年10月12日のYahoo!ブログを再掲。

 

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下町ロケット(感想文11-59)以来の池井戸潤さんの小説。

本書は、社会人野球がテーマ。

マチュア以上プロ未満。かろうじて会社の広告塔としての存在意義にしがみつき、必死に野球を続けている。厳しいが、それが社会人野球の現実なのである。

会社の業績が優れているときは成り立つけれど、悪化すると真っ先に切られてしまったりする。最近では、パナソニックのバドミントン部とバスケットボール部が休部になるというニュースもあった。切ない話だ。

池井戸さんの作品は、勧善懲悪モノで分かりやすいストーリーながらも、余計な部分が削がれていて、洗練されている。エンタメとして非常に優れている。石田衣良さんの作品のように、疲れた時に心のバランスを取り戻すのにちょうどいい感じ。

下町ロケットと同じく、結局は会社の技術力が勝負の鍵になるんだけれど、それはそれとして、会社と野球というシンプルな構図に複雑な人間模様がうまく入れ込んでて、ぐっと心に染みるのだ。こういうのを面白く感じる年齢になったってことなんだろうか。

ということで池井戸潤さんの作品をもっと読んでみます。

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(感想文の感想など)

本作は、2014年4~6月でドラマ化していた。でも見てない。

池井戸さんの小説はこの後、たくさん読んだ。感想文はいずれ再掲載できるかな。