多面体と宇宙の謎に迫った幾何学者(感想文20-03)で書いたように、多面体アート?を作ってみることにした。
その際に参考にしたのが本書だ。
そういえば、私には多面体との出会いという原体験がある。
小学1年生の時に学校行事で6年生から贈り物をもらうという機会があった。私は濃い緑色のしっかりとした箱を受け取った。蓋を開けてみると、そこには折り紙で作成された多面体が入っていた。
その時は多面体という言葉をもちろん知らなかったけれど、6年生になればこういうものを作れるようになるんだな、学校ではこういうものを作る方法を教えてくれるのだなと、ぼんやりと想像したのだった。
すっかりそんな多面体の存在を忘れていたある日、4年生くらいだっただろうか、ふと、そういえばこのまま学校にいてもあの構造体の作り方を教えてくれるわけではなさそうだということに気付いた。
そうなると、あの構造体はどうやって作られているのか気になりだした。箱は捨てられずに残されていて、改めて開けてみるとそこには丸いけれど、カクカクした物体が変わらぬ姿で存在した。
恐る恐る解体すると、12個のパーツから構成されていることが判明した。そのパーツを開いていくと、1枚の折り紙で、ハサミもノリも使った形跡はなかった。しかもすべてのパーツは同じだということも分かった。
今度は、自分で作ってみることにした。すると、その同一パーツ3つで両三角錐、6つで立方体が作れることが判明した。自分で12個のパーツを作り、24面体として組み上げたときにはひどく感動した。12枚の折り紙からこんなに複雑で美しい構造体が作れることに心底、驚いた。
その後、事あるごとに折り紙で24面体を作ってはいたが、ほかのパーツでは試したことがなかった。
ということで、コロナで家にいろという滅多にないこの機会を利用して、多面体を作ることにしてみた。
後日、ちょくちょく作品を披露していくことにしよう。