※2016年3月23日のYahoo!ブログを再掲
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レオン氏郷(感想文13-20)以来の安部龍太郎さんの歴史小説。
義貞とは新田義貞(1300年頃-1338年)のこと。ウィキペディアによると『鎌倉時代後期から南北朝時代にかけての御家人・武将』とのこと。
京都ぎらい(感想文15-54)で南北朝時代のことを知りたいと思ったが、あいにく新田義貞はその時代に突入してすぐに亡くなってしまう。残念。
とはいえ、日本史(どころか歴史全般)に疎い私にはとても楽しめる小説だった。レオン氏郷もそうだったけれど、安部龍太郎さんの歴史小説には現代サラリーマンの悲喜こもごもと通じるものがある。新田義貞は、現場を知らない上層部からの無理難題、そして島耕作のようにやたら女性に惚れられて立身出世していくのだ。
今の私と同じくらいの年齢で生涯を全うし、歴史に名を残す。
単にかっこいい武将の生涯ということでなく、悩み、苦しみ、喜ぶ、そういった'''等身大に思えるような描かれ方'''をしている。他の作品も読んでみたい。
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(感想文の感想など)
新田義貞について改めて整理しておこう。鎌倉幕府を滅ぼし、南北朝時代では南朝の後醍醐天皇について、ライバルの足利尊氏と対立するが、37歳で戦死。