40代ロスジェネの明るいブログ

2020年1月11日からリスタート

2022年新年のご挨拶

明けましておめでとうございます。

3年ぶりに実家に帰り、新年を京都で迎えました。雪がちらつく寒い大晦日でした。

2021年の大きな出来事は、私の異動でして、9月から神戸に単身赴任しています。人生初の単身赴任で、家族と離れ寂しいですが、その寂しさをお酒で紛らさないよう、一人暮らしの部屋でのアルコール摂取を極力控えるようにしています。外では飲んでますが。

今の部署は全く新しい分野でして、計算科学やコンピュータについて勉強しているところです。実のところ、勉強し始めている時期が一番楽しかったりします。

また、同時に管理職になりました。コロナ禍で出勤者が少なく、オンライン会議が多く、出勤してきてもマスクで顔半分が見えない状況で、まずは顔を覚え、信頼関係を構築するためにコミュニケーションを多くすることに腐心しました。特に1on1面談を早期に全員と行い、業務全体を把握し、見える化し、業務分担を見直しました。

少しずつプレイヤーからマネジャーへと役割を変えるよう意識づけ、私もそんな歳になったのだなと、こうして老成していくのかと視力の低下した目で遠く六甲山を眺めています。

神戸で社会人バスケの練習に参加しました。お腹の出たおじさんたちによる緩い集まりと思っていたら、ガチの練習&試合、そして私が最高齢くらいでして、あまりに辛すぎて練習前はちょっとナーバスになるほどです。そのおかげで体力はつき、シュート力は上がり、走れるようになり、高く跳べるようになり、キャリアハイの勢いでしたが、2021年最後のバスケでぎっくり腰をやらかし、現在、リハビリ状態です。バスケ初めにはなんとか間に合いそうです。

ゲームは、バグの直った『ダビスタ』をゆるゆるプレイし、飽き、その後、『新すばらしきこのせかい』、『ブレイブリーデフォルトII』、『大逆転裁判1&2 -成歩堂龍ノ介の冒險と覺悟-』をプレイしました。

新すばは、『すばらしきこのせかい』の14年ぶりの続編となるアクションRPG。前作は何か心に残ったのですが、今作はそうでもありません。ゲームそれ自体は面白いのですが、無理くり続編が作られた印象が強く、独特の世界にグッとハマる感じではなかったのです。

BDⅡはテンポよく進むオーソドックスなRPG。ストーリーもバトル戦略もよくできています。レベル上げは必須ですが、さくさく上げることは可能で、誰もが爽快なゲーム後感を味わえるでしょう。

大逆転裁判は、今年1番面白かったゲームです。ほぼ、テキストメイン(音声はほとんどない)の硬派な論理パズルですが、日本とイギリスを舞台に若い弁護士見習いが成長し、小さな矛盾から大きな謎を解き明かし、巨悪に迫っていきます。ネタバレですが、シャーロックホームズや夏目漱石が登場し、個性豊かなキャラクターの言動に笑いながら、まさかの展開に背筋が凍ります。是非、プレイしてみて欲しい作品です。

年明けには真・女神転生Ⅴをプレイする予定です。2022年は、ゼルダBoWの続編、トライアングルストラテジー、気になっててやってないメトロイド ドレッドなど、プレイしたいゲームが盛りだくさん。単身赴任のお供に遊び尽くしたいです。

それでは、恒例の2021年の面白かった本ランキングを発表します。

 

第5位:アパレルの終焉と再生(感想文21-15)

私はファッションにさして関心はないが、そのビジネスには興味がある。衣類廃棄物問題ではなく、廃棄処分をする体力すら残されていない業界の現実を知り、打ちのめされる。アパレル業界の持続可能性について考えさせられる一冊。

sky-and-heart.hatenablog.com

 

第4位:スーパーコンピューターを20万円で創る(感想文21-28)

本書は、天文学の専用機であるGRAPEの開発物語であると同時に、20代の俊英たちが織り成す青春劇でもある。20万円で作られたのは厳密にはスパコンじゃないっていうツッコミはさておき、まったく別方向からのコンピュータ開発の歴史を知れて大変面白かった。

sky-and-heart.hatenablog.com

第3位:起業の天才!江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男(感想文21-27)

誰もが知っている超一流企業リクルート。でも、今の若い人は知らないだろう。戦後最大の疑獄「リクルート事件」を。創業者であり天才である江副浩正を通じて見る、通信業界の現代史だ。失われた20年が30年に延び、いったいどこまで失い続ければ良いのだろうか。失われた時間や富はどこに行っているのだろうか。

sky-and-heart.hatenablog.com

第2位:土偶を読む(感想文22-21)

土偶=植物の人体化」とする新説を描いた本書。考古学界隈に大きな衝撃を与えたかどうかは分からないけれど、ぜひ、これを機に新たな学問体系を開拓していって欲しい。

sky-and-heart.hatenablog.com

第1位:だれのための仕事(感想文21-16)

新しい本ではないが、得られる示唆は古びていない。私たちは生きるために働いているが、その労働に悩み苦しみ、たまに喜びを覚える(ことができたらどんなに素敵だろう)。出世が苦悩からの解放であれば、誰もが出世を目指すだろうが、そうではない。出世しても苦悩は尽きず、上からはプレッシャーを受け、下からは突き上げられ、むしろ複雑になる。人生を楽しく過ごしたいのに、どうしてこんなに仕事で苦しまなければいけないのか。そんな答えのない禅問答に行き詰ったときに、ふっと肩の力を抜いて本書を読んでみることをお勧めする。

sky-and-heart.hatenablog.com

 

2021年は単身赴任でバタバタし、新しい部署に慣れるのに時間がかかり、結果的に本を読む時間があまりありませんでした。それでも30以上の感想文を書き、自分の考えをまとめるルーティンはできました。

感性が鈍化し、摩耗し、チャレンジする意欲が逓減してきていますが、それでも人生をより良くするために、日々を大事に過ごしていきたいと考えています。

「人生はままならない。」強く感じます。40年以上生きた結論ですが、ままならないからこそ苦しくもあり楽しくもあります。

2022年も読書&感想文執筆を続けていきます。何のためにかって?たぶん、正気を保つため、かな。