40代ロスジェネの明るいブログ

2020年1月11日からリスタート

2025-06-01から1ヶ月間の記事一覧

感想文25-25:「ふつうの暮らし」を美学する

「美学」。私にとって日常から最も遠い学問分野であり、美的センスとか感性とか、意識したこともなければ磨いてきたこともない。 私は美学者として、「日常美学」と言われる分野の研究に携わっています。<中略>日常美学はまさに、私たちのなんでもない日常…

感想文25-24:日本半導体物語

これまで半導体についていくつかの著作を読んできた。半導体に囲まれた生活を送っているものの、その製造工程や業界について理解の解像度はさほど高くはない。 近年刊行されたクリス・ミラーの名著『半導体戦争』の場合は、歴史家でもある著者が過去の記録を…

感想文25-23:ゼロ打ち

震える牛(17-21)と同じく、相場英雄さんによる小説。「社会派サスペンス」というジャンルに該当するだろう。 テーマは選挙。タイトルのゼロ打ちとは「開票開始直後、開票率0パーセントに近い時点で特定の候補者の当選確実を報じること」である。 本書は、…

感想文17-21:震える牛

2017/4/20のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 以前に話題になった小説。ウィキペディアによると「社会派サスペンス」とされている。ちなみに2013年6月には、WOWOWドラマ化されたとのこと。確かにサスペンス・ドラマとして楽しめそうな作品。 「社会派」とあるのは、具…

感想文25-22:世界の本当の仕組み

インパクトのあるタイトル。本書の公式な紹介文は以下のとおり。 私たちの生存を支配する7つのファクトとは?それを徹底的な数値思考で分析し、楽観と悲観の両極端な主張を排した、本当の未来を予測する。全米ベストセラー。 7つのファクトとは、エネルギー…

感想文25-21:強力伝 二十世紀最後の職人の魂

月まで三キロ(25-16)を読んで存在を知った本書。ちなみに強力(ごうりき *「きょうりょく」ではない)とは、登山者の荷物を背負い道案内をする人のことである。 著者は新田次郎さん。お名前はもちろん知っていたけれど、本書が初めて読んだ作品だ。あれ?…