40代ロスジェネの明るいブログ

2020年1月11日からリスタート

2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

感想文21-04:清く貧しく美しく

石田衣良さんの小説。小説の感想文を書くのは久しぶりかもしれない。小説もちょくちょく読む(2020年は1冊しか読んでなかった)のだけれど、多くは出張のお供ということがほとんどで、コロナ禍で出張がなくなり小説を読む機会を喪失していた。 今回ももちろ…

感想文14-02:七つの会議

※2014年1月17日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 架空通貨以来の池井戸潤さんの小説。作品を読むと仕事について考えさせられる。 本書では、様々な立場の人間が交錯し、そして組織が隠してきた真実が徐々に明らかになっていく。本当の真相は、さいごのさいごまで見…

感想文21-03:未熟児を陳列した男 新生児医療の奇妙なはじまり

本書の主人公は、マーティン・アーサー・クーニー(1870-1950)。同じ年生まれは、本多光太郎、ジョーゼフ・ピューリツァー、西田幾多郎など。クーニーは第一次世界大戦、世界恐慌、第二次世界大戦の時代を生きた。 本書の副題にあるとおり、新生児医療のは…

感想文21-02:データ分析の力 因果関係に迫る思考法

メインの仕事ではやってないけれど、サブの仕事ではちょいちょいデータ分析もどきをしている。メディアに登場する自称評論家が発する、データ分析に基づかない言説を私はほとんど信用していないばかりか、害悪ですらあると考えている。 私を含めて、多くの人…

感想文21-01:人類と病 国際政治から見る感染症と健康格差

先日、健康診断に行ってきた。例年だと社内で行われるのだが、新型コロナウイルス感染症流行の影響を受け延期となり、「密」をさけるため指定の健診医療機関での受診となった。 新宿にある健診センターで、ものすごくシステマティックだけどスムーズな健康診…

感想文17-50:日本人ビジネスマン、アフリカで蚊帳を売る

※2017年10月16日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 何度か書いたように思うけれど、私の初めての海外渡航先はケニアだ。だから私は、ケニアに、アフリカに強い思い入れがある。 日本の企業がアフリカで蚊帳を販売し、成功しているという話は聞いたことがあった。しか…

感想文17-34:人類50万年の闘い マラリア全史

※2017年7月11日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 医薬品とノーベル賞(感想文17-28)を読み、マラリアについて調べたくなり、辿り着いた本書。そもそもマラリアとは何か。ウィキペディアによると『熱帯から亜熱帯に広く分布する原虫感染症』とある。 私にとって初め…

感想文17-30:バッタを倒しにアフリカへ

※2017年6月27日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ インパクトのある題名。なぜバッタを倒すのか。それは蝗害(こうがい)からアフリカを救うためだ。著者の前野ウルド浩太郎さんは、1980年生まれの若い研究者だ。 本書は、人類を救うため、そして、自身の夢を叶える…

感想文17-28:医薬品とノーベル賞

※2017年6月9日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 炭素文明論(感想文14-11)以来の佐藤健太郎さんの本。会社の後輩に借りて読んだ本。佐藤さんは難しいことを分かりやすい文章で説明してくれる、そんな技量のある貴重な書き手だ。私には、非常にフィットして、読んで…

感想文17-07:赤い罠 ディオバン臨床研究不正事件

※2017年2月7日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 今から約3年前の2013年頃にこのディオバンの研究不正問題が大きく取り沙汰された。論文は撤回され、責任著者の京都府立医科大学の教授は辞職した。さらに問題となったのは、製薬会社のノバルティスファーマ社がこの臨…

感想文14-09:クマムシ博士の「最強生物」学講座

※2014年2月19日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 著者の堀川大樹さんは、クマムシを専門とする生物学者だ。1978年生まれということで30代なかばの若手研究者だ。私と同い年で少し親近感がわく。 クマムシは聞いたことがある人も多いだろう。ものすごく過酷な環境で…