40代ロスジェネの明るいブログ

2020年1月11日からリスタート

2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

感想文10-32:物質のすべては光

※2010年5月12日のYahoo!ブログを再掲。 ↓↓↓ 現代物理学の最前線をできる限り、分かりやすく記述したのが本書だ。 著者はノーベル物理学賞を受賞している。なんと22歳の頃の業績がその対象となった。非常に丁寧に描かれている。好感が持てる作品。 ところがだ…

感想文20-04:セレンゲティ・ルール 生命はいかに調節されるか

セレンゲティとは、ウィキペディアによると セレンゲティ国立公園は、タンザニア連合共和国北部のマラ州・アルーシャ州・シニャンガ州にまたがる、自然保護を目的とした国立公園。アフリカで一番良く知られた国立公園の1つ。1981年にユネスコの世界遺産(自…

感想文20-03:多面体と宇宙の謎に迫った幾何学者

数学ガール ポアンカレ予想(感想文19-08)を読んで、改めて私は多面体とか幾何学が好きなんだと気付かされた。突如、取り憑かれたように多面体に関連する本を読んでみようと思い、手にとったのが本書。 本書の主人公は、ハロルド・スコット・マクドナルド・…

感想文19-08:数学ガール ポアンカレ予想

※2019年4月18日のYahoo!ブログを再掲。 ↓↓↓ 数学ガール ガロア理論(感想文12-52)に続く、数学ガールシリーズ。主人公は受験を迎えた高校3年生になっている。受験や将来への不安に揺れる男子高校生と数学とそしてガールズとの淡い読み物だ。 さて、本書のタ…

感想文13-29:高橋是清 日本のケインズ その生涯と思想

※2013年5月18日のYahoo!ブログを再掲。 ↓↓↓ ケインズかハイエクかでその生涯と学術的に果たした役割を知っったケインズ。ウィキペディアによると『20世紀における最重要人物の一人であり、経済学者の代表的存在』とまで言われている。 高橋是清(1854-1936)…

感想文13-19:ケインズかハイエクか 資本主義を動かした世紀の対決

※2013年4月10日のYahoo!ブログを再掲。 ↓↓↓ 課題解明の経済学史(感想文13-13)がいまいちちゃんと理解できなかったので、もうちょっと人間にフォーカスした本はないかということで、本書に至った。とはいえ、ケインズとハイエクという経済学でどちらも有名…

読書感想文12-52:数学ガール ガロア理論 (数学ガールシリーズ 5)

※2012年9月26日のYahoo!ブログを再掲。 ↓↓↓ 乱択アルゴリズムに続く、数学ガール第5段。もう5作目かぁ。 本作でのテーマはガロア理論。ガロアって誰?ってことでちょっと調べてみた。ウィキペディアによると、 エヴァリスト・ガロア(1811-1832)は、フラン…

感想文08-02:自由をいかに守るか―ハイエクを読み直す

※2008年1月30日のYahoo!ブログを再掲。 ↓↓↓ ハイエクのことなんて全然知らない人間が読んでみました。 ウィキペディアによると オーストリア生まれの経済学者、哲学者。オーストリア学派の代表的学者の一人であり、経済学、政治哲学、法哲学、さらに心理学に…

感想文20-02:移民の経済学

私の関心は幅広いが偏っている。そして取り留めがない。集中と発散を繰り返したい。 2012年に経済学を学んでから、経済学への関心も広がっていった。○○の経済学の本にはたくさん手を出した。本書のその中の1冊と言えよう。 炎上とクチコミの経済学(感想文18…

感想文18-39:炎上とクチコミの経済学

※2018年9月27日のYahoo!ブログを再掲。 ↓↓↓ 人質の経済学(感想文17-24)以来の○○の経済学シリーズ。著者の山口 真一さんは1986年生まれということで、かなりお若い。まだ30代前半。 本書の最大の特徴は、豊富な統計データと上記のような手法を用いた様々な…

感想文17-24:人質の経済学

※2017年5月30日のYahoo!ブログを再掲。 ↓↓↓ 前からの気になって読んでみたかった本。○○の経済学というタイトルでは、「学力」の経済学(感想文16-20)以来かな。 本書の原題は『Merchants of Men』である。直訳すると人間の商人であり、もうちょっと分かりや…

感想文17-19:難民問題 イスラム圏の動揺、EUの苦悩、日本の課題

※2017年4月16のにYahoo!ブログを再掲。 ↓↓↓ これまでさほど真剣に考えたことのなかった、難民問題。このたび、イスラエルに出張し、近年の難民問題の舞台となっているシリアが隣接しているということに気付く。本書は難民問題について考えてみる契機となった…

感想文16-20:「学力」の経済学

※2016年6月30日のYahoo!ブログを再掲。 ↓↓↓ 久しぶりに経済学の本。 現在、我が家の悩みの種は、長男の学校での振る舞いだ。最近、明らかになったのは、どうやら授業中に立ち歩いたりしているという衝撃の事実だ。 家ではおとなしく、聞き分けの良い長男だと…

感想文14-60:夜の経済学

※2014年12月15日のYahoo!ブログを再掲。 ↓↓↓ とにかく印象的かつシンプルなタイトルに惹かれて読んでみた一冊。英語では、nightnomicsとなっている。○○ノミクスっていうのがちょっと流行りになっているかも。本書は、かの有名な「ヤバい経済学」の日本版的な…

感想文14-36:悪い奴ほど合理的 腐敗・暴力・貧困の経済学

※2014年7月8日のYahoo!ブログを再掲。 ↓↓↓ ○○の経済学という本をよく見かけるようになった。これまでも存在していたけれど、私自身が経済学を学んで認識するようになったのかもしれない。 これまでに貧乏人の経済学(感想文13-05)という本を読んだことがあ…

感想文14-13:クライシス・キャラバン 紛争地における人道援助の真実

※2014年4月10日のYahoo!ブログを再掲。 ↓↓↓ ”悲惨な現場”を求めるNGOの活動がアフリカで招いた不都合な真実を見て、本書を読んでみた。これまでに貧乏人の経済学(感想文13-05)などで途上国の貧困問題に関する本を読んできたが、本書はそういった本とは…

感想文13-65:「幸せ」の経済学

※2013年10月28日のYahoo!ブログを再掲。 ↓↓↓ スポーツの世界は学歴社会(感想文13-48)に続く橘木さんの経済学に関する本。今度のテーマは「幸せ」。経済学は人々を幸せにすることを目的にした学問だと思っているので、興味深い。改めて幸せとは何かを考えさ…

感想文13-48:スポーツの世界は学歴社会

※2013年8月13日のYahoo!ブログを再掲。 ↓↓↓ 夫婦格差社会(感想文13-31)以来の橘木さんのご本。計量経済分析とスポーツという個人的には結構興味のあることについて書かれた新書。単なるデータの分析結果だけでなく、背景にある日本スポーツ黎明期(輸入初…

感想文13-39:日本の難題をかたづけよう

※2013年7月2日のYahoo!ブログを再掲。 ↓↓↓ 本書の副題に、「経済、政治、教育、社会保障、エネルギー」と示されているように日本(に限らないけれど)にはたくさんの難題がある。 難題を目の前にした時、非専門家のコメンテーターは、「的はずれな一点突破」…

感想文13-31:夫婦格差社会 二極化する結婚のかたち

※2013年5月30日のYahoo!ブログを再掲。 ↓↓↓ 課題解明の経済学史(感想文13-13)に続く、橘木俊詔さんの経済学に関する新書。テーマはタイトルそのままで夫婦格差について。 本書の関心は、格差のなかでも「夫婦間の格差」、すなわち高所得を得ている夫婦と低…

感想文13-25:経済学に何ができるか

※2013年4月29日のYahoo!ブログを再掲。 ↓↓↓ 今、経済学がホットだ。たぶん。経済学がホットになってきたその理由は、適用できる範囲が普通の人が思っている以上に広いということだ。 経済学は、人間のインセンティブを考える学問であり、つまりは人間の行動…

感想文13-17:〈反〉知的独占 特許と著作権の経済学

※2013年3月13日のYahoo!ブログを再掲。 ↓↓↓ 本書は1年以上前に読んでいたけれど、感想文としてまとめてなかった。その理由は、ちゃんとまとめるには非常に労力が必要となるだろうし、本書を読んでからの自分の立ち位置を決めることがうまくできなかったから…

感想文13-13:課題解明の経済学史

※2013年2月21日のYahoo!ブログを再掲。 ↓↓↓ 今年度から経済学を学び、効用、需要と供給、価格、量、財、コースの定理、シュタッケルベルグ競争などなど多くの用語を学んだ。とはいえ、様々な経済学のツールや考え方の歴史や背景が分からない。 もうちょっと…

感想文13-05:貧乏人の経済学 もういちど貧困問題を根っこから考える

※2013年1月31日のYahoo!ブログを再掲。 ↓↓↓ 2010年読書感想文のまとめとランキングを振り返ると、貧困について考えていた時期があった。今思うと、何となく日本全体が暗い感じだった。今もそんなには変わっていないんだろうけれど。 経済学というぼくにとっ…

感想文13-03:人体部品ビジネス―「臓器」商品化時代の現実

※2013年1月28日のYahoo!ブログを再掲。 ↓↓↓ 授業で臓器移植についてレポートを書き、経済学の観点から臓器売買禁止の撤廃を結論として示したけれど、本当にそれでいいのか逡巡している。サンデルさんのそれをお金で買いますか(感想文12-78)を読んだせいも…

感想文12-78:それをお金で買いますか

※2012年12月10日のYahoo!ブログを再掲。 ↓↓↓ これからの「正義」の話をしよう(感想文10-67)で有名になったマイケル・サンデルさんのご本。今回は、お金で買うことの倫理問題がテーマになっている。 最近、ぼくは、経済学を勉強した(勉強させられた)せい…

感想文12-68:障害者の経済学

※2012年11月8日のYahoo!ブログを再掲。 ↓↓↓ これまでの30数年の人生で全く障害者問題について考えたことがなかった。かろうじて関連すると言えば、ずいぶん前に仕事で特殊教育学校を訪問したことがあるくらいだ。 前置きを既にしているけれど、もうちょっと…

感想文12-57:ルーズヴェルト・ゲーム

※2012年10月12日のYahoo!ブログを再掲。 ↓↓↓ 下町ロケット(感想文11-59)以来の池井戸潤さんの小説。 本書は、社会人野球がテーマ。 アマチュア以上プロ未満。かろうじて会社の広告塔としての存在意義にしがみつき、必死に野球を続けている。厳しいが、それ…

感想文11-59:下町ロケット

※2011年12月29日のYahoo!ブログを再掲。 ↓↓↓ 会社の方にお借りした小説。第145回(2011年上半期)直木賞受賞作品とのこと。 すっきりとして分かりやすくハッピーなお話。下町の中小企業がロケットを飛ばすプロジェクトの根幹に関わるというだけで胸が熱くな…

感想文11-20:超ヤバい経済学

※2011年6月9日のYahoo!ブログを再掲。 ↓↓↓ 前書のヤバい経済学は、この読書感想文企画を始める前に読んだことがあってとっても面白かった。相撲には八百長(正確には勝ち星の貸し借り)があることがデータでははっきりしているときっぱりと断言していたのが…