40代ロスジェネの明るいブログ

2020年1月11日からリスタート

感想文24-07:聞く技術、聞いてもらう技術

会社で1on1面談が導入された。研修はあるにはあったが、どうにも現場に丸投げ感があり、1on1面談を実施してもなかなかしっくりこない。有効に機能しているのかどうか手応えがない状況が続いていた。 雑談に終始したり、沈黙が続いたりと貴重な時間を費やして…

感想文24-06:お客さん物語

これもスペイン出張に持って行った本。なぜこの本を購入したのかあまり覚えていないが、パパ友がスペインバルの店長で、飲食業での仕事って大変だけれど、どんな感じなのかなとぼんやりと頭の片隅で思っていたのが遠縁だろうか。 著者は稲田俊輔さん。ネット…

感想文24-05:カタルーニャを知るための50章

昨年、11月にスペインに出張した。しかもバルセロナ。スペインの中でバルセロナは特別で、独立運動まであるというのは以前から知っていた。ただ、どういう歴史的経緯や考え方で独立しようとしているのかまであいにく存じ上げない。 せっかくバルセロナに行く…

感想文18-37:フィリピンを知るための64章

※2018年9月13日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 私の密かな人生の数値目標の一つに、30カ国に行ってみるというのがある。現時点で18カ国(台湾含む)への渡航歴がある。今年の11月頃に、短期の語学研修目的でフィリピンに行く予定である。同国が19カ国目となる。こ…

感想文08-02:フィンランドを知るための44章

※2018年2月23日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 2017年11月末にフィンランドに出張することになった。今年はこれで海外出張2回目だ。とはいえ、これでしばらくは海外に出張することはないと思う。たぶん。 なぜフィンランドなのかという問いに対しては、小国であり…

感想文17-11:英語化は愚民化

※2017年3月2日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 日本において英語を巡る言説はたくさんある。関係する本としては、英単語500でわかる現代アメリカ(感想文08-45)、日本人の英語(感想文09-58)、日本語の科学が世界を変える(感想文15-25)かな。 多くの社会人が英…

感想文15-06:グローバリズムという病

※2015年3月17日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 株式会社という病(感想文11-47)と同じ著者の平川克美さんのご本。 株式会社のように所与に存在し疑われることのない価値に対して、それってちょっとおかしいんじゃないかという指摘をする。今回のテーマはグローバ…

感想文15-25:日本語の科学が世界を変える

※2015年7月1日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 科学の世界の共通語は何か?実はイングリッシュではない。プア・イングリッシュなのだ。ということを何度か聞いたことがある。 グローバル化が進み、英語を公用語としている企業すらあるし、実際の業務に英語使わない…

感想文09-58:日本人の英語

※2009年9月25日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 出版されたのが1988年。今から20年くらい前の新書。 日本人の英語の変な部分を示しつつ、アメリカ人の英語について丹念に「日本語」で記されている。名著と呼ばれる一冊。 読んで思うのは、20年間、日本人の英語はほ…

感想文08-45:英単語500でわかる現代アメリカ

※2008年8月29日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 題名にひかれて読んでみた。 序論に著者の英語学習に関する考え方が記されている。学校教育での英語学習は、いわゆる「詰め込み型」と「コミュニケーション型」に揺れ動いているとのこと。そして著者は、詰め込み型…

感想文24-04:六人の嘘つきな大学生

こちらも会社の後輩から借りた小説。スペイン出張のお供に持って行った。 著者は浅倉秋成さん。本作は実写映画化の予定とのこと。 就活×ミステリになるだろうか。極めて計算高くロジカルに仕組まれた作品で、大変技巧的であって、私の好みだ。映画だとどう表…

感想文15-09:何者

※2015年3月27日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 作者の朝井リョウさんは1989年生まれの小説家。超若い。朝井リョウさんの作品は初めて読む。世代が違うアラフォーおじさんの私は果たしてついていけるだろうか。 本書のテーマというか舞台は、就職活動。 同様のテー…

感想文13-61:ワタクシハ

※2013年10月16日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 確か東京メトロの車内のテレビで広告されていた。ちょっと読んでみたいなぁと思っていて、ずいぶんと経っている。今も相変わらず就職戦線は芳しくなく、就活は精神的にも肉体的にも過酷な 良いところ(Fランでない…

感想文13-12:法と経済で読みとく雇用の世界

※2013年2月20日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ これから大事な学問は、「法」と「経済学」であると確信している。物理、化学、生物ももちろん大事。世の理(ことわり)だからね。それでも自然科学以外に何を学ぶかといえば、法と経済学が最も実用的で、社会人とし…

感想文12-54:ルポ賃金差別

※2012年9月28日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ タイトルだけで読んでみた本。賃金差別はある。確実にある。しかも能力による違いではなく、単なる雇用形態の違いによって差別がある。定年で雇用される人は、クビにならないから仕事は適当にするが、給与は高い。契…

感想文09-28:シューカツ!

※2009年5月14日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 今年はピークは過ぎたかも知れないけれど、就活の季節だ。 GWが一つの分水嶺で、GW前に決まると一安心してゆっくりと連休を満喫できるけれど、さもなくば、気が気でない不安定な状況が続いてしまう。この時期、周り…

感想文24-03:一人称単数

ずいぶん前に読んで書いてなかった感想文。著者は村上春樹さん。日本で最も有名な小説家なのではなかろうか。 同時に私の中で感想文を書きにくい小説家第1位でもある。本書は短編集。さらに感想書けそうにない。逆に開き直って小説にも村上春樹さんにも関係…

感想文24-02:半沢直樹 アルルカンと道化師

半沢直樹シリーズの最新作。ウィキペディアによると、『半沢直樹シリーズの第5作目で、時系列的にはシリーズ第1作『オレたちバブル入行組』の前日譚にあたる。』とのこと。 ということで、登場する半沢直樹は若い。でも半沢直樹の半沢らしさ(多くのサラリー…

感想文24-01:黙示録

会社の部下からお借りした小説。文庫版で上下巻セット。 著者は池上永一さん。テンペストが有名、だけれど池上さんの小説を初めて読んだ。部隊は琉球王国、時代は18世紀初頭、舞踏家である了泉が主人公。 舞踏家とかダンサーが主役の小説を初めて読んだ。漫…

2024年新年のご挨拶

明けましておめでとうございます。 今年は次男の中学受験があるので、京都の実家に戻らず東京で過ごしました。最終勤務日ギリギリまで炎上した案件の処理に関わることになってしまい、疲弊しまくって年末に突入し、1年ぶりに起動するプリンタを叩き起こし、…

オクトパストラベラーⅡについて

今年2つ目のゲームの感想文。この文章を書いているちょうどこの日に、裏ボスであるガルデラをようやく倒し、ゲームクリア。 ガルデラが本当に強く、攻略サイトや動画を見て、ジョブやアビリティ、装備、メンバーを組み直し、レベルを一定程度上げ、能力を強…

感想文23-19:ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(感想文22-20)の続編。こちらも1を貸してくれた会社の本好きの方からお借りして読んだ。 今作も中学生の息子さんを軸に話が展開していくのだけれど、1よりもちょっと親(著者)との距離ができた感がする。これ…

感想文08-55:プリズン・ガール―アメリカ女子刑務所での22か月

※2008年10月15日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 前回(感想文08-54:告発! 検察「裏ガネ作り」)に続いて、獄中記シリーズ第二弾。 急に獄中記を読んでみたくなった。こういう好奇心は、自分が、生涯、刑務所にぶち込まれることを前提にしていないからこそ生じる…

感想文08-25:ルポ貧困大国アメリカ

※2008年5月30日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ ルポっていうのは何とも強烈だ。 フィールドが日常から遠いところにあるほど、鮮明に鋭敏に感じてしまう。悲しいけれど、心のどこかで、自分よりも不幸な人間を捜し、それを知ることで安堵している。 本書は、アメリ…

感想文23-18:科学技術の軍事利用

「新しい戦前」という言葉がにわかにバズり、私も業務上、経済安全保障や防衛力強化というワードを耳目にする機会が増えている実感がある。 以前から科学と戦争は、私にとって気になるテーマである。気になる理由は興味があるからではなく、できることなら関…

感想文12-61:精神を切る手術

※2012年10月17日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 著者のぬで島さんのことはよく存じ上げている。随分昔からこういった生命倫理に関わることについて研究をしておられ、書籍もいくつかある。以前から脳科学について考えておられて、こうして一冊にまとまったんだな…

感想文12-53:冥王星を殺したのは私です

※2012年9月27日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 最初に言っておこう。めちゃくちゃ面白い。現時点で今年NO.1だ。 水金地火木土天海冥。たまに海と冥がひっくり返ることがあるけれど、それは軌道が交差するからって、小学校の頃に習った記憶がある。今でも息子は水…

感想文23-17:正欲

スター(感想文23-13)以来の朝井リョウさんの小説。タイトルは以前から知っており、本屋で文庫版になっているのを発見し購入。 人が持つ性的対象の複雑さ、ややこしさ、ままならなさを描いている。 多様性、という言葉が生んだものの一つに、おめでたさ、が…

ファイアーエムブレム エンゲージについて

久しぶりにゲームの感想を書いておこう。今年度は仕事が激烈に忙しすぎて、とにかく一日一日を乗り切るので精一杯な日々を送っていた。5月末のドイツ出張以降は、本を読む気力も湧かず、ただただYouTubeでバスケ動画を見て過ごす無気力な時間を過ごしていた…

感想文23-15:半導体戦争 世界最重要テクノロジーをめぐる国家間の攻防

半導体有事(感想文23-12)に続く、半導体関連本。タイトルは似ているがこちらの方がかなり分厚い。読み応えたっぷり。 著者のクリス・ミラーさんは経済史家(あるいは国際歴史学者)とのことで、半導体の開発の歴史から現在の国家間の対立まで描かれている…