40代ロスジェネの明るいブログ

2020年1月11日からリスタート

2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

感想文20-41:ダイヤモンド 欲望の世界史

炭素物語(感想文20-39)に続く、炭素関連本。炭素の中でも特殊な位置づけであるダイヤモンドが本書の主役だ。 私はダイヤモンドを所有していないが、プレゼントしたことがある。そう、婚約指輪だ。20代なかばでたいして貯えがなかった状況でそこそこ高い金…

感想文16-40:白い航跡

※2016年12月28日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 吉村昭さんの作品が最近、お気に入りだ。 ニコライ遭難(感想文12-08)、戦艦武蔵(感想文12-13)、羆嵐(感想文12-35)、大黒屋光太夫(感想文15-17)といずれもハズレなく面白く、さほど歴史を知らない私にとって…

感想文15-17:大黒屋光太夫

※2015年4月21日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 羆嵐(感想文12-35)以来の吉村さんの小説。 タイトルの通り、主人公は大黒屋光太夫(1751-1828)。名画で読み解く ロマノフ家 12の物語(感想文15-05)で光太夫が紹介されていて、こんな日本人がいたんだと驚き、本…

感想文12-35:羆嵐

※2012年6月8日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 戦艦武蔵(感想文12-13)以来の吉村さんの小説。ウィキペディアで有名な三毛別羆事件で一度、読んでみたいと思っていた。吉村さんの本は、淡々としていて、それがかえって読者の想像力を刺激し、真に迫ってくる。 舞…

感想文09-80:近代ヨーロッパの誕生 オランダからイギリスへ

※2009年12月19日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 今年、感化されたウォーラーステインの近代世界システム論(感想文09-56)が出発点になっているという理由だけで、本書を手に取った。 率直な感想としては、経済史に通暁していないと難しい、ということだ。ちょっ…

感想文08-11:スキャンダルの科学史

※2008年3月21日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 図書館で借りたこの本。結構面白かった。 色々と書きたいことはあるけれど、今回取り上げたいのは、「医学博士号売買事件‐勝矢信司」。理由は、ウェブ上では情報がさっぱり載っていないこと。その他の事件はわりと有…

感想文20-40:我々は生命を創れるのか

ブルーバックスの本書の著者は、藤崎慎吾さんという方だ。ノンフィクションライターであり小説家らしい。初めて著作をお読みした。 「そもそも生命とは何か?」という問題に、真正面からぶち当たらざるをえなくなった。何をもって最初の生命とするかは、研究…

感想文20-39:交響曲第6番「炭素物語」

原子番号1番の水素(感想文20-38)に続いて、原子番号6番の炭素についての本。炭素については、炭素文明論(感想文14-11)がとても勉強になった。炭素なくして人類の歴史はなかったし、炭素によって歴史は大きく変動したというのは紛れもない事実だ。 本書は…

感想文20-38:水素エネルギーで飛躍するビジネス

2017年12月26日付で再生可能エネルギー・水素等関係閣僚会議において「水素基本戦略」が策定された。同戦略では、 本戦略は、2050年を視野に入れ、水素社会実現に向けて将来目指すべき姿や目標として官民が共有すべき方向性・ビジョンであるとともに、その実…

感想文17-03:ドナルド・トランプ 劇画化するアメリカと世界の悪夢

※2017年1月17日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 2016年、最大のニュースと言えば、米大統領選でドナルド・トランプが劇的な勝利を収めたことだろう。投票日は日本にいる私も投票状況をウェブでチェックしていたし、外勤先の日本橋で若いサラリーマンがトランプが当…

感想文16-18:若い読者のための第三のチンパンジー

※2016年6月18日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 銃・病原菌・鉄の著者として有名なジャレド・ダイアモンドさんの著書。オフィシャルな紹介では、『ダイアモンド博士の第一作『人間はどこまでチンパンジーか?』が、最新の情報を取り入れてより読みやすくコンパクト…

感想文12-34:政府は必ず嘘をつく

※2012年6月7日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ ルポ 貧困大国アメリカ II(感想文10-76)以来の堤さんの本。すっかりアメリカへのあこがれが脱色されて久しい。スポーツやビジネスのきらびやかさが相殺されて余りあるほどの暗さが同居していることが分かってきたか…

感想文10-57:新聞消滅大国

※2010年8月4日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ インターネットの到来により、射陽となりつつある新聞業界。 本書は、日本よりも一足先に新聞が消滅しつつあるアメリカの現状を丹念に描いている。 タイトルは、ルポ貧困大国アメリカをモジっている。 少し前まで、○○…