40代ロスジェネの明るいブログ

2020年1月11日からリスタート

2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

感想文13-40:イノベーションとは何か

※2013年7月3日のYahoo!ブログを再掲。 ↓↓↓ ネットでは有名な池田信夫さんのご本。ネットでの言説は読んだことがあったけれど、こうして書籍を読んだのは初めて。本書はイノベーションについて分かりやすく説明してくれている。 仕事上、イノベーションについ…

感想文12-22:希望難民ご一行様 ピースボートと「承認の共同体」幻想

※2012年4月24日のYahoo!ブログを再掲。 ↓↓↓ 絶望の国の幸福な若者たち(感想文12-14)に続く、古市憲寿さんの本。こっちの方が古いので、時系列的には遡って読んでます。 ピースボートについて書かれた珍しい本。ピースボートとは、よくお店とかの壁に貼って…

感想文12-14:絶望の国の幸福な若者たち

※2012年3月26日のYahoo!ブログを再掲。 ↓↓↓ もうぼくは若者ではない。 結婚し、子どもが生まれ、役職も与えられ、部下がいる。年長者からはまだまだ若造扱いされるけれど、さすがに若者という認識はない。 若者とバスケをすることがよくある。バスケのあとは…

感想文11-16:無縁社会―“無縁死”三万二千人の衝撃

※2011年4月29日のYahoo!ブログを再掲。 ↓↓↓ このブログでは過去にも「死」に関するテーマを頻繁に取り上げてきたように思う。 死について興味があるというわけではない。現代は死から隔離されているので、死を意識しないと生の意義が乏しくなるから、こうし…

感想文10-80:生殖医療と家族のかたち

※2010年10月22日にYahoo!ブログに掲載したものを再掲。 ↓↓↓ 著者の石原先生とは、以前、仕事の関係で何度もお会いしたことがある。現場の産科婦人科医として明瞭な主張があり、そして、本書で示されているようにスウェーデンでの生殖医療の調査を行うなど、…

感想文10-68:アカデミック・キャピタリズムを超えて アメリカの大学と科学研究の現在

※2010年9月10日のYahoo!ブログを再掲。 ↓↓↓ 産学連携と科学の堕落に続く、イノベーションに関連する本を読む企画第4弾。 4冊目にして初めて日本人による著作。企業に軸足をおいたイノベーション関連本が多い中、本書はアメリカの大学の視点から丁寧に産学連…

感想文10-44:産学連携と科学の堕落

※2010年6月18日のYahoo!ブログを再掲。 ↓↓↓ イノベーションに関連する本を読む企画第三弾。ちなみに第二弾は、OPEN INNOVATION(感想文10-39)、第一弾はイノベーションのジレンマ(感想文10-29)だった。 第二弾のOPEN INNOVATION(感想文10-39)は、企業の…

感想文10-39:OPEN INNOVATION―ハーバード流イノベーション戦略のすべて

※2010年5月31日のYahoo!ブログを再掲。 ↓↓↓ イノベーションに関連する本を読む企画第二弾。ちなみに第一弾は、クリステンセンのイノベーションのジレンマ(感想文10-29)。 本書もイノベーションのメッカであるハーバード大から出されたもの。ハーバード大な…

感想文10-29:イノベーションのジレンマ

※2010年4月23日にYahoo!ブログに掲載したものを再掲。 ↓↓↓ この4月に異動して、仕事の内容が変わった。どうやらイノベーションに関することを担当するようだ。はたと困った。まったく土地感がないばかりか、そもそもイノベーションということの本質をまった…

感想文09-62:クラウドの衝撃―IT史上最大の創造的破壊が始まった

※2009年10月5日のYahoo!ブログを再掲。 ↓↓↓ クラウドコンピューティング(cloud computing)と言葉がある。 ウィキペディアによると、インターネットを基本にした新しいコンピュータの利用形態である。ユーザーはコンピュータ処理を、ネットワーク(通常はイ…

感想文08-35:生命と非生命のあいだ―NASAの地球外生命研究

※2008年7月12日のYahoo!ブログを再掲。 ↓↓↓ 題名はキャッチーだ。 1978年に日本で出版されたアイザック・アシモフの科学エッセイの邦題も「生命と非生命のあいだ(原題:Is Anyone There?)」と同様の題名がつけられている。 最近だと、昨年の福岡伸一の新…

感想文20-14:昆虫食と文明

何かと話題の昆虫食。ポップな表紙で安易に読んでみたのだが、思った以上に難解だった。 難解な理由は、そもそも食べること、命を奪うことについての考察が込み入っているからだ。射程が広い。だからこそ分厚い。小さい字で300ページ以上ある。まとめように…

感想文20-13:1本5000円のレンコンがバカ売れする理由

いかにも興味を引きそうなタイトルの本書。最近はこういうタイトルでないと本が売れない時代なのだろう。きっと。 著者は野口憲一さん。『茨城県かすみがうら市生まれ。日本大学を卒業後、実家のレンコン生産農家を手伝いながら、大学院で社会学・民俗学を専…

感想文20-12:科学する心

小説家である池澤夏樹さんによるエッセイ。しかも科学をテーマにしている。 なぜ科学なのかと言うと、ウィキペディアに『1964年に埼玉大学理工学部物理学科に入学。1968年中退。』とあるように、理系出身なのだ。しかも物理学科。 ちょいちょい理系っぽさを…

感想文20-11:海と陸をつなぐ進化論

タイトルだけだと、生物が海から陸へと這い上がって進化した話のような印象を受けてしまう。副題は、「気候変動と微生物がもたらした驚きの共進化」となっており、こう書かれると好奇心がくすぐられる。 私自身の研究テーマは、微化石からの生命進化へのアプ…

感想文20-10:土・牛・微生物

タイトルはかの名著「銃・病原菌・鉄」を意識しているのだろうか。同じような指摘がAmazonの評価欄に載ってるのを見て、やっぱりそう思うよね、と。 地球最後のナゾ(感想文19-05)を読んで、土なる存在に初めて意識が向いた。土壌が劣化してきて、地球がヤ…

感想文19-05:土 地球最後のナゾ

※2019年1月31日のYahoo!ブログを再掲。 ↓↓↓ 土壌は「ファイナル・フロンティア」、つまり、地球最後のナゾといわれている。分かっていないことが山ほどある。(p.8) 何とも興味を惹かれるタイトル。これまでの私の人生で「土」について考えようとしたことは…

感想文20-19:夜遊びの経済学

タイトル的には夜の経済学(感想文14-60)を思い出す。その二番煎じ的な本かと思いきや、そうではない。 本書はそのような我が国に未だ根強く残るナイトタイムエコノミーに対する様々な偏見を払拭し、その経済力の大きさと振興の必要性をご理解いただくこと…

ディズニーで被災(再掲) ~9年前の3.11~

※2011年3月16日のYahoo!ブログを再掲。 ↓↓↓ はじめに、今回の震災で亡くなった大勢の方たちのご冥福を心からお祈りします。 2011年3月11日(金)14時46分に地震があった。板橋区にある家に帰り着いたのが、翌日の13時頃。長い一日を端的にまとめてみる。 前…

感想文20-08:トランスヒューマニズム

トランスヒューマニズムはかなり前から気になっていたテーマの1つである。あいにく私は不死に希望を抱いてもいないし、脳と機械をつなげるブレイン・マシン・インタフェースのような技術を自身の体に取り入れようとは微塵も考えていない。 一方で、自分の体…

感想文20-07:エイズは終わっていない

世界三大感染症の1つであるエイズ。かつては不治の病であったが、今では、根治できないものの、薬の服用を継続すれば、エイズは死なない病気になったと言われて久しい。 著者はピーター・ピオット博士。エボラウイルスの発見者の1人であり、国連合同エイズ計…

感想文20-06:なぜ倒産 23社の破綻に学ぶ失敗の法則

To err is human. 人は失敗するものだ。自らの失敗を教訓に学ぶことは誰しもがある。しかし、誰かの失敗を教訓とすることは難しい。なぜ失敗したのかよりも、どうやったら成功するのかという情報に飛びつきたがるからだ。 本書は、中堅・中小企業23社の事例…

感想文16-15:しんがり 山一證券 最後の12人

※2016年5月9日のYahoo!ブログを再掲。 ↓↓↓ 見てないけれどドラマ化したのでわりと有名な本。 ウィキペディアによると山一證券は 野村證券、大和證券、日興證券とともに日本の「四大証券会社」の一角にあったが、不正会計(損失隠し)事件後の経営破綻によっ…

感想文15-07:会社が消えた日 三洋電機10万人のそれから

※2015年3月23日のYahoo!ブログを再掲。 ↓↓↓ 会社は生まれ、そしていつかは無くなる。潰れることもあれば、合併することもある。多様な生物が共存する生態系のように、あるいは細胞や臓器を形成する人体のように、巨大な産業システムはダイナミックに移ろいな…

感想文10-24:上に立つ者の心得 『貞観政要』に学ぶ

※2010年3月26日にYahoo!ブログに掲載したものを再掲。 ↓↓↓ 上に立つつもりも予定もないけれど、本書を手にしたのには理由がある。それは、ぼくの上司がこの間研修に行ってて、古典を読むという講座があり、そこで「貞観政要」を読む機会があったとい…

感想文20-05:SHOE DOG 靴にすべてを。

著者はフィル・ナイト(Phil Knight:1938-)。ナイキの創業者だ。本書は、カルピスをつくった男 三島海雲(感想文18-40)に続く、経営者関連本に位置づけられる、とも言える。 ナイトと同じ1938年生まれは、伊吹文明、大林宣彦、細川護熙、ジャイアント馬場…

感想文18-40:カルピスをつくった男 三島海雲

※2018年10月2日のYahoo!ブログを再掲。 ↓↓↓ 気骨 経営者 土光敏夫の闘い(感想文18-36)に続く、経営者に関連する本。とはいえ、本書の主人公である三島海雲(1878-1974)は経営者としてはかなり異質かもしれない。 私がカルピスのルーツに興味を覚えたのは1…

感想文18-36:気骨 経営者 土光敏夫の闘い

※2018年9月12日のYahoo!ブログを再掲。 ↓↓↓ 会社の成り立ちについての本を読んでみたいと思って、調べてみると行き着いた本。本書の著者は、後藤新平 日本の羅針盤となった男(感想文12-40)と同じ、中川淳一郎さん。 本書の主人公は、タイトル通り土光 敏夫…

感想文15-45:八紘一宇 日本全体を突き動かした宗教思想の正体

※2015年11月26日のYahoo!ブログを再掲。 ↓↓↓ 自民党の三原じゅん子参院議員が3月16日の参議院予算員会で本書のタイトルである「八紘一宇(はっこういちう)」という言葉を使ったことが当時話題になった。って言っても覚えている人は少ないかもしれない。 か…

感想文14-17:血盟団事件

※2014年4月17日のYahoo!ブログを再掲。 ↓↓↓ 天才と異才の日本科学史(感想文14-01)で初めて知った血盟団事件のこと。知りたいと思い、本書に辿り着いた。 高橋是清-日本のケインズ その生涯と思想(感想文13-29)で記されていたように1932~36年は暗殺政治…