2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧
まず最初に書いておきたい。本書はたくさんの知的な刺激を与えてくれる素晴らしい一冊であり、多くの示唆に富んでいる。あえて極端に言えば、右派の自由主義と左派の社会主義と虚数軸にあるポピュリズムの3つくらいしか政治的選択肢のない絶望的な現状に、わ…
※2015年7月23日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 大格差(感想文15-20)で登場した反知性主義なる用語。知性的でないことを主張するクレイジーな原理主義者かというと、そういう話ではない。アメリカを語る上で、欠かせない側面として反知性主義がある。 もともと高…
※2015年5月19日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 機械との競争(感想文13-49)は、コンピュータの発展によって、今の雇用が奪われると説いた。また同時に新しい雇用も生み出されるということも指摘していた。 機械と雇用に関して私が考えつく範囲だと、例えば車の自…
※2011年12月7日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ こちらもタイトルだけで買ってみた本。最近、本を買わないようにしようと思っていたけれど、ちょうど図書館で借りてた本がなかったので買った本。 著者の平川克美さんの本は初めてだけれど、なかなか面白かった。気…
※2011年1月31日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 本書は、ホリエモンこと堀江貴文さんによる自伝的小説。 2005年に選挙に立候補すると表明するなど一躍時の人になったけれど、証券取引法違反で捕まり、起訴され、現在もまだ裁判中。民事ではライブドアホールディン…
小学校3年生の次男は学校の課題でオクラを育てている。育てていると言ってもほぼ放置で、ものすごく晴れた日にたまに水をやるくらいだ。 ベランダにほぼ放置されたオクラの鉢植えが部屋からたまに見える。少しずつ生長し、たまに水が足りないのかしおれてい…
※2018年11月16日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 植物たちの救世主(感想文18-43)に続く植物関連本。確かに植物が主役なわけだが、世界史と絡めているのが面白いところ。コムギ、イネ、コショウ、トウガラシ、ジャガイモ、ワタ、チャ、サトウキビ、ダイズ、タマネ…
※2018年10月18日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ マンモスを再生せよ(感想文18-42)のように絶滅した動物を復活させようとしている科学者がいれば、本書のように絶滅の危機にある植物を救世しようとする著者のような方もいる。 著者は、世界最大級の植物園である…
※2018年10月12日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 私の小さいときの夢は絶滅動物を復活させることだった。さらには、ファンタジー世界にしかいないドラゴンやペガサスやグリフォンのような動物を創り出すことだった。終ぞやその夢を叶えることはできなかったのだが…
※2018年7月17日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ アロワナ、別名、ドラゴンフィッシュ。龍魚。淡水に棲息する大型の古代魚である。その風貌から観賞魚として需要があり、特に紅い変異種は中国で人気が高い。 ドラゴンフィッシュは現代のパラドックスの最たる例-量…
※2018年5月2日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 図書館で新冊コーナーに並んでて、表紙が興味深かったので借りて読んでみた本。 調べてみると原題は、NARCONOMICSで、narco(麻薬のスラング)+ecnomics(経済学)の造語となる。ほんの売れ行きに左右する日本語タイ…
※2016年12月6日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 最近、よく耳にする社会を変えうるテクノロジーの代表といえば、AIとゲノム編集だろう。著者の小林雅一さんは クラウドからAIへ(感想文14-10)も書いておられ、技術動向への鋭敏さと守備範囲の広さに驚いている。 …
※2016年10月28日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 超ヤバい経済学(感想文11-20)に続く、スティーヴン・D・レヴィットとスティーヴン・J・ダブナーの名コンビによる一冊。 期待していたけれど、本書はブロク(Freakonomics Blog)を整理したものということだ。幅広…
※2014年2月20日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 情報分野の世界では、次々と新しい言葉が生まれては、消えていく。私が情報科学の進展に全く追いついていないように、新しい用語やコンセプトもほとんど把握できていない。 少し前ならユビキタス、ちょっと前だとク…
※2013年8月14日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ タイトルが気になって、ちょっと前から読みたかった本。テクノロジーと雇用の問題について書かれた、ちょっと珍しい視点の本。 コンテナ物語(感想文13-04)にあったように沖仲仕という仕事がコンテナによって失われ…
※2013年8月8日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ ルポ 貧困大国アメリカ II(感想文10-76)に続く、貧困大国アメリカシリーズの第3弾。最新のアメリカ事情が描かれている。 思えば、長らくアメリカに行ってない。そんなに行きたいとも思わないんだけれど。Ⅱを読んだ…
※2013年1月29日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 小さい頃は電車が好きだった。家の近くの歩道橋の下に走る無数の線路を行き交う電車を飽きることなく眺めていた。その中に異彩を放っていたのが、コンテナ列車だ。コンテナ列車を初めて見た時に、親に聞いたことがあ…
※2012年9月6日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ジョン・ハンター(1728-1793)は、ウィキペディアによると『イギリスの外科医である。「実験医学の父」「近代外科学の開祖」と呼ばれ、近代医学の発展に貢献した。エドワード・ジェンナーとは師弟関係にあった。解剖…
※2011年9月1日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 海賊といって思い出すのは、パイレーツ・オブ・カリビアンとONE PIECEだ。ほんの少し前まで、海賊といえばフック船長だったけれど、今じゃすっかり、ジャック・スパロウとルフィにお株を奪われてしまっている。 さて…
※2010年12月21日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 本書は、絶対計算がもたらす現在と近未来を描いている。はてさて、絶対計算って何? 絶対計算とは何だろうか。それは現実世界の意思決定を左右する統計分析だ。 ということで、難しい話はさておき、絶対計算とは統…
※2010年10月7日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ ルポ貧困大国アメリカの続編。 続編はたいていつまらないもの、という固定観念を振り払うほどの面白さと強烈さ。Ⅰでは貧困ビジネスで戦地に送り込まれる貧しい者について印象的だったけれど、今度は転落する人たちの…
※2010年7月5日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 好きなサイエンス・ライターを挙げろと言われたら、サイモン・シンと答えるだろう。 彼の三部作である「フェルマーの最終定理」、「暗号解読」、「ビッグバン宇宙論」はどれも面白く読んだ。特に暗号解読は秀逸だった…
※2008年8月1日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 本書は、アメリカドラマ「NUMBERS」をベースにして、実際の犯罪捜査等にどのように数学が活用されているかを紹介している。 行列、ニューラルネットワーク、DNAフィンガープリンティング、ベイズ推定、コードとデコー…
※2008年4月7日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓本書は、言わずと知れたチームバチスタの栄光の著者である海堂尊さんが書いている。そしてこれは小説ではない。新書で、しかもブルーバックス(自然科学をやさしく紹介するシリーズ)なのだ。 バチスタではAiが紹介さ…
世界をつくった6つの革命の物語(感想文17-10)と同じスティーブン・ジョンソンさんの著作。6が丁度いい数なのだろうか。今回は「気晴らし」をテーマにしている。 「気晴らし」とは、歴史的変化の誘因として引き合いに出されることなど、ほとんどない言葉で…
※2018年8月27日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 4月の異動に伴い、しばらくは私が勉強しなければいけないテーマは、「植物」、「化学」、「触媒」ということになるだろう。本書はそのうちの「植物」に関わる一冊となる。 大学生時代(ついぞ20年くらい前のことだけ…
※2016年7月23日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 子どもが生まれてからというもの、食卓にトウガラシが登場する機会はめっきりなくなった。 そのため、たまに急にエスニックな料理が食べたくなる時がある。都内に外勤に出る際には、ランチでタイ料理やベトナム料理…
※2015年8月11日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓30代半ばを過ぎて再びゲームが楽しくなってきた。子どもが生まれて、仕事が増えて、物語や小説の味わい方や感じ方が変わってきたように、ゲームへの感覚も変わったように思う。主人公や登場人物たちの気持ちについて…
私は高校時代に理科は化学と物理を学んだ。大学は理系に進もうと思っていたが、あいにく男子校生活に嫌気が差し、男子割合の高い理学部や工学部は早々に選択肢から外した。残るは医学部系か農学部という感じで、残念ながら血と病院が嫌いという理由だけで、…
地球にはレアメタルと呼ばれる希少金属が偏在している。例えば、ノーベル賞を受賞して話題になったリチウムイオン二次電池のリチウムはアンデス山脈沿いからのみ産出される。 レアメタルの偏在性は売り手の「独占」を生み出し、売り手が価格をコントロールす…