40代ロスジェネの明るいブログ

2020年1月11日からリスタート

2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

感想文20-25:人工培養された脳は「誰」なのか

タイトルはキャッチーだ。とはいえ、本書の内容とタイトルは乖離している。こういうときは、原題をチェックするに限る。表紙に載っているとおり、原題は『How to grow a human -Adventures in Who we are and How we are made-』で、ヒトの培養法-私たちは…

感想文11-29:不死細胞ヒーラ ヘンリエッタ・ラックスの永遠なる人生

※2011年7月28日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓現在、バイオ系の科学分野で最も広く利用されているヒト細胞といえば、HeLa細胞だ。ところが、その由来が何であるか知っている人は、日本に限らず、世界的に少ないだろう。研究でヒトの細胞や体の一部を利用すること…

感想文19-01:細胞内共生説の謎

※2019年1月9日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ タイトルにある「細胞内共生説」とは、ウィキペディアによると『1967年マーギュリスが提唱した、真核生物細胞の起源を説明する仮説。ミトコンドリアや葉緑体は細胞内共生した他の細胞(それぞれ好気性細菌、藍藻に近…

感想文18-24:生物はウイルスが進化させた

※2018年7月12日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 2016年に最も面白かった本に選んだ巨大ウイルスと第4のドメイン(感想文16-19)と同じ武村先生によるブルーバックス。今回も本書は、驚きの説へと読者を誘ってくれる。 本書では、巨大ウイルスが私たちに問いかけて…

感想文10-04:誰も読まなかったコペルニクス

※2010年1月13日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 本書の感想に入る前に、コペルニクス(1473~1543)について簡単にまとめておこう。言わずと知れた天動説を覆した人物であるコペルニクスは、ポーランドの司祭であった。(オヤジギャグではありません)子細な天体の…

感想文10-02:もうひとつの「世界でもっとも美しい10の科学実験」

※2010年1月6日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 随分前に、「心は実験できるか―20世紀心理学実験物語」という本を読んだ。有名なミルグラムの電気ショック実験や、悲しいハーローのサルの愛情実験が印象に残っている。 それから、自分の体で実験したいでも10のセル…