※2013年3月26日のYahoo!ブログを再掲
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知っているようで全然知らないアル・カポネ(1899-1947)の話。ちなみに同い年生まれは、川端康成、アーネスト・ヘミングウェイ、壺井栄、アルフレッド・ヒッチコック、池田勇人。
そういえばアル・カポネに関する映画を見たことがなければ、本でも読んだことがない。断片的に知っているのは禁酒法時代のギャングだということと、「アンタッチャブル」という言葉と、脱税で捕まったっていうことくらい。
まさに禁酒法がカポネの余剰を増やし、犯罪組織を合理的に経営し、アルコールの地域独占を達成させた。貧しいイタリア系がアメリカで成功するためにこの法を利用したわけだ。ホワイトでもプロテスタントでもない、やや浅黒くてカソリックなイタリア系(日本人からすると全く見分けがつかないのだけれど)の当時の辛い状況を初めて知った。
本書は2部から構成されている。1部はアル・カポネがのし上がり、暗黒街の帝王になるまで。そして2部からはエリオット・ネスが主役となるが、そこにはネスもアルもどちらも暗い人生を歩んでいく姿が赤裸々に描かれている。
うーん、イタリア料理が食べたい。って、今日の夜はイタリアンで会食だ。奇遇!
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知っているようで全然知らないアル・カポネ(1899-1947)の話。ちなみに同い年生まれは、川端康成、アーネスト・ヘミングウェイ、壺井栄、アルフレッド・ヒッチコック、池田勇人。
そういえばアル・カポネに関する映画を見たことがなければ、本でも読んだことがない。断片的に知っているのは禁酒法時代のギャングだということと、「アンタッチャブル」という言葉と、脱税で捕まったっていうことくらい。
1920年1月17日の午前零時をもって、いよいよ施行が開始された「高貴なる実験(ノーブル・エクスペリメント)」こそは、かの有名な禁酒法なのである。
ウィキペディアによると、『1919年から1933年までアメリカ合衆国憲法修正第18条下において施行され、消費のためのアルコールの製造、販売、輸送が全面的に禁止された法律』とのこと。結構、長く続いたんだね。
まさに禁酒法がカポネの余剰を増やし、犯罪組織を合理的に経営し、アルコールの地域独占を達成させた。貧しいイタリア系がアメリカで成功するためにこの法を利用したわけだ。ホワイトでもプロテスタントでもない、やや浅黒くてカソリックなイタリア系(日本人からすると全く見分けがつかないのだけれど)の当時の辛い状況を初めて知った。
本書は2部から構成されている。1部はアル・カポネがのし上がり、暗黒街の帝王になるまで。そして2部からはエリオット・ネスが主役となるが、そこにはネスもアルもどちらも暗い人生を歩んでいく姿が赤裸々に描かれている。
旧禁酒局の元特別捜査官エリオット・ネスが書いた「アンタッチャブル」は、1957年の秋に出版されるや、空前のベストセラーとなっていた
アンタッチャブルっていうのは、てっきりアル・カポネのことだと思っていた。ところがそうではなくって、カポネといったギャングから賄賂を受け取らない、ギャングが触れないってことで、特別捜査官がアンタッチャブルだったんだ。そうか、あくまで主人公は悪いギャングを捕まえる警察側だったんだ。
フェアではあるが無秩序な自由競争に任せるのではなく、政府が強権をもって積極的に経済に介入する。平たくいえば、政府が自ら事業を起こし、労働者に職を与え、あるいは補助金を交付する。「要するにアル・カポネのやり方だ」
なるほど。こういう視点は斬新で面白い。ニューディール政策については改めて経済学の本で勉強したい。
ヒーローでも、アンチ・ヒーローでもなく、ひたすらに情にもろい人間
アル・カポネの人間としての大きさ、無邪気さ、純粋さ、残忍さが余すところなく描かれている。これまでほとんどアル・カポネのことを知らなかったぼくでも楽しく読むことができた。
うーん、イタリア料理が食べたい。って、今日の夜はイタリアンで会食だ。奇遇!
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