40代ロスジェネの明るいブログ

2020年1月11日からリスタート

2020-01-01から1年間の記事一覧

感想文15-54:京都ぎらい

※2015年12月22日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 何を隠そう私は京都出身だ。普段から京都弁どころか関西弁ですら喋っていないので、私が関西出身であることすら知らない人も職場にいる。 出身はどこですかと聞かれたら「関西方面なんですよ」→「関西のどちらなん…

感想文14-64:「黄金のバンタム」を破った男

※2014年12月24日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 風の中のマリア(感想文14-52)以来の百田尚樹さんのご本。本書は小説ではなく、ノンフィクションという位置づけ。 本書の主人公である「黄金のバンタム」を破った男とは、ファイティング原田(1943-)のこと。名前…

感想文14-52:風の中のマリア

※2014年10月17日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ プリズム以来の百田尚樹さんの小説。百田さんは色々とコントラバーシャルな話題に思い切った発言をするので、ネットで取り上げられることがあるけれど、小説は文句なく面白い。 本作は一風変わっていて、主人公はオ…

感想文13-20:レオン氏郷

※2013年4月14日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 歳のせいか歴史物が楽しくなってきている。 本書の主人公は、蒲生氏郷(がもう うじさと:1556-1595)。この本を読むまで全く知らない人だった。 ウィキペディアによると 戦国時代から安土桃山時代にかけての武将。初…

読書感想文12-45:新徴組

※2012年9月12日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 完全にファンになっている佐藤賢一さんの小説。今度は日本の歴史小説。フランスの歴史小説からアメリカの近未来小説、そしてアメリカ人(ペリー)を主人公にした歴史小説を読んで本作に至る。書いた順番と一致してい…

感想文12-37:歳月

※2012年6月12日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 学校の授業で民法があり、その中で紹介された本。 恥ずかしながら、この歳になって、司馬遼太郎を読んだことがなかった。あまりに有名すぎるのと、基本的に歴史がどうも好きではなかったので、読んでこなかった。 と…

感想文12-33:日本の1/2革命

※2012年6月6日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 小説フランス革命を書いている佐藤賢一さんと、こどもニュースのお父さんだったのが、「良い質問ですねぇ」ですっかり有名人の池上彰さんの対談本だ。さすが池上さん、目の付け所が良い。鼻が利く。 現在の混迷する日…

感想文10-26:それでも、日本人は「戦争」を選んだ

※2010年4月14日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ なかなか刺激的なタイトル。 本書は高校生を対象にした講義録だ。著者の加藤陽子さんは東大の教授であり、1930年代の世界史の専門家だそうだ。 往々にして講義録を本にすると分厚い割には薄っぺらい内容になる。でも…

感想文09-55:ハチはなぜ大量死したのか

※2009年9月2日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 久しぶりに生物学に関する本を読んだ気がする。振り返ってみれば、ゴールデンウィーク中に読んだ生き物たちは3/4が好き以来だ。 本書は、セイヨウミツバチが一夜のうちにいなくなる「蜂群崩壊症候群(Colony Collapse…

感想文09-30:生き物たちは3/4が好き

※2009年5月16日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 邦題では「3/4」という数字が前面に出ているが、本書はそれに固執しているわけではない。 原題は、「In the Beat of a Heart: Life, Energy, and the Unity of Nature」。仮訳すると「心臓の鼓動:生命、エネルギー…

感想文09-16:性転換する魚たち―サンゴ礁の海から

※2009年3月16日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 雌と雄のある世界(感想文09-13)で知って、読んでみようと思った本書。 魚が性転換するというのはよく知られていると思う。 群れで生活する魚の種類で、一番サイズの大きな魚がオスになり、残りはメスというハレム…

感想文09-13:雌と雄のある世界

※2009年3月5日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 生物学的な意味で性に関する新書。 テーマの重なる新書できそこないの男たちでは、読者をぐっと世界に引き込ませる迫力があった。スリリングに展開し、さいごには大胆な仮説が提示される。 一方で、本書では、生物学…

感想文20-32:異なる声に耳を澄ませる

本書の紹介文は、 東京大学教養学部主催の高校生と大学生を対象とした公開講座「金曜特別講座」では、教養学部の教員たちが学問研究の面白さや重要さをわかりやすく解説し、学びの羅針盤を提供し続けている。過去の名講義の数々を収録する。論理的思考力とい…

感想文10-79:これが「教養」だ

※2010年10月20日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓なんでこの本を手にしたのか、そのきっかけは全然憶えていないけれど、「教養」という言葉には独特な重みがあるように感じる。酔っ払った上司から「君は教養がないね」と教養の欠片も感じさせないコメントを頂戴した…

感想文20-31:インドの鉄人

鉄のあけぼの (感想文15-16)の感想文の感想で言及した本書。早速、図書館で借りて読んでみた。 今、世間は半沢直樹で盛り上がっている。我が家も珍しく録画して家族(小3の次男除く)で見ている。IT業界の買収劇で、中1の長男も熱くなって視聴している。 2…

感想文20-30:ラディカル・マーケット 脱・私有財産の世紀

まず最初に書いておきたい。本書はたくさんの知的な刺激を与えてくれる素晴らしい一冊であり、多くの示唆に富んでいる。あえて極端に言えば、右派の自由主義と左派の社会主義と虚数軸にあるポピュリズムの3つくらいしか政治的選択肢のない絶望的な現状に、わ…

感想文15-27:反知性主義 アメリカが生んだ「熱病」の正体

※2015年7月23日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 大格差(感想文15-20)で登場した反知性主義なる用語。知性的でないことを主張するクレイジーな原理主義者かというと、そういう話ではない。アメリカを語る上で、欠かせない側面として反知性主義がある。 もともと高…

感想文15-20:大格差:機械の知能は仕事と所得をどう変えるか

※2015年5月19日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 機械との競争(感想文13-49)は、コンピュータの発展によって、今の雇用が奪われると説いた。また同時に新しい雇用も生み出されるということも指摘していた。 機械と雇用に関して私が考えつく範囲だと、例えば車の自…

感想文11-47:株式会社という病

※2011年12月7日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ こちらもタイトルだけで買ってみた本。最近、本を買わないようにしようと思っていたけれど、ちょうど図書館で借りてた本がなかったので買った本。 著者の平川克美さんの本は初めてだけれど、なかなか面白かった。気…

感想文11-04:拝金

※2011年1月31日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 本書は、ホリエモンこと堀江貴文さんによる自伝的小説。 2005年に選挙に立候補すると表明するなど一躍時の人になったけれど、証券取引法違反で捕まり、起訴され、現在もまだ裁判中。民事ではライブドアホールディン…

感想文20-29:植物はなぜ薬を作るのか

小学校3年生の次男は学校の課題でオクラを育てている。育てていると言ってもほぼ放置で、ものすごく晴れた日にたまに水をやるくらいだ。 ベランダにほぼ放置されたオクラの鉢植えが部屋からたまに見える。少しずつ生長し、たまに水が足りないのかしおれてい…

感想文18-49:世界史を大きく動かした植物

※2018年11月16日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 植物たちの救世主(感想文18-43)に続く植物関連本。確かに植物が主役なわけだが、世界史と絡めているのが面白いところ。コムギ、イネ、コショウ、トウガラシ、ジャガイモ、ワタ、チャ、サトウキビ、ダイズ、タマネ…

感想文18-43:植物たちの救世主

※2018年10月18日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ マンモスを再生せよ(感想文18-42)のように絶滅した動物を復活させようとしている科学者がいれば、本書のように絶滅の危機にある植物を救世しようとする著者のような方もいる。 著者は、世界最大級の植物園である…

感想文18-42:マンモスを再生せよ

※2018年10月12日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 私の小さいときの夢は絶滅動物を復活させることだった。さらには、ファンタジー世界にしかいないドラゴンやペガサスやグリフォンのような動物を創り出すことだった。終ぞやその夢を叶えることはできなかったのだが…

感想文18-26:絶滅危惧種ビジネス―量産される高級観賞魚「アロワナ」の闇

※2018年7月17日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ アロワナ、別名、ドラゴンフィッシュ。龍魚。淡水に棲息する大型の古代魚である。その風貌から観賞魚として需要があり、特に紅い変異種は中国で人気が高い。 ドラゴンフィッシュは現代のパラドックスの最たる例-量…

感想文18-11:ハッパノミクス

※2018年5月2日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 図書館で新冊コーナーに並んでて、表紙が興味深かったので借りて読んでみた本。 調べてみると原題は、NARCONOMICSで、narco(麻薬のスラング)+ecnomics(経済学)の造語となる。ほんの売れ行きに左右する日本語タイ…

感想文16-39:ゲノム編集とは何か 「DNAのメス」クリスパーの衝撃

※2016年12月6日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 最近、よく耳にする社会を変えうるテクノロジーの代表といえば、AIとゲノム編集だろう。著者の小林雅一さんは クラウドからAIへ(感想文14-10)も書いておられ、技術動向への鋭敏さと守備範囲の広さに驚いている。 …

感想文16-34:ヤバすぎる経済学 常識の箱から抜け出す最強ロジック 

※2016年10月28日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 超ヤバい経済学(感想文11-20)に続く、スティーヴン・D・レヴィットとスティーヴン・J・ダブナーの名コンビによる一冊。 期待していたけれど、本書はブロク(Freakonomics Blog)を整理したものということだ。幅広…

感想文14-10:クラウドからAIへ アップル、グーグル、フェイスブックの次なる主戦場

※2014年2月20日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ 情報分野の世界では、次々と新しい言葉が生まれては、消えていく。私が情報科学の進展に全く追いついていないように、新しい用語やコンセプトもほとんど把握できていない。 少し前ならユビキタス、ちょっと前だとク…

感想文13-49:機械との競争

※2013年8月14日のYahoo!ブログを再掲 ↓↓↓ タイトルが気になって、ちょっと前から読みたかった本。テクノロジーと雇用の問題について書かれた、ちょっと珍しい視点の本。 コンテナ物語(感想文13-04)にあったように沖仲仕という仕事がコンテナによって失われ…